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鈴木大裕『崩壊するアメリカの公教育-日本への警告』

鈴木大裕氏は、『崩壊するアメリカの公教育―日本への警告』で、市場化による公立学校の序列化と教育格差の拡大、規制緩和で使い捨て労働者と化す教員、企業が公教育をターゲットに、あらゆる領域で肥え太っていくアメリカの公教育の実態を指摘し、これからの日本に警鐘を鳴らしました。 あれから8年経って、日本では新自由主義が拡大し、「崩壊するアメリカの公教育」の後を追ってしまっています。今、日本の教育は、どうなったか。そして、この現状を受け止め、日本の教育は、どのように建て直していくべきか。これまで共和リサーチセンターでは、「次の日本への教育会議」を開催し、提言を取りまとめてきました。 共和リサーチセンターとしては次の二点にも関心を持っています。一つは、ピアソンなどのグローバル教育産業の動向や、世界での共通試験などを通して進む一種の教育覇権主義です。もう一つは、新自由主義が影響を与えるのは、各国の市場分野ではなく、公的部門だということです。これまで公的な理念や基準で守られていた分野が、教育だけでなく、さまざまな分野で質の劣化に直面しています。その意味でも、今回の講演は日本の今後を考える際に大変示唆に富んだものになると期待しています。


2024年4月18日(木)

アイオス永田町にて



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