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鳩山友紀夫代表がドイツを訪問。3月8日にハノーバーでシュレーダー元首相(SPD,在任1998-2005)とウクライナ和平を巡って会談(クリックして記事をお読みください)

更新日:3月14日

鳩山友紀夫代表がドイツを訪問し、3月8日にハノーバーでシュレーダー元首相(SPD,在任1998-2005)とウクライナ和平を巡って会談した。(シュレーダー氏発言要旨下記)


 シュレーダー氏はヨーロッパなかんづくドイツが直面する最大の課題がウクライナ戦争の終結であり、そのための交渉を促進すべきだと力説した。

 同氏は2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻した直後からウクライナ側の要請を受けて和平仲介に乗り出し、知己のトルコのエルドアン大統領の協力で、イスタンブールで和平交渉が実現した。この時期での交渉が成功したならば、ウクライナ戦争は現在のように泥沼化し、またウクライナの領土が大規模に占領されることもなかったろう。

 彼の落としどころは、(1)歴史的にロシア領土と認められるクリミアはロシアに帰属することを否定しない(2)ドンバスはウクライナ語と同時にロシア語を公用語として認め、そして両民族の融和を図る(3)ウクライナの安全保障はNATO加盟ではなく、国連も交えて別な枠組みで保障する・・ということであった。

 その後、シュレーダー氏はロシアに飛び、プーチン大統領に直接和平案を伝えたが、肝心のウクライナ側が単独では和平交渉を進めることが出来ず、結局、アメリカの反対で、和平案は幻となった。

 現在、ウクライナ劣勢を挽回すべく、ドイツでは射程500kmの空中発射ミサイル”タウルス”のウクライナへの提供を巡って激しい議論が行われているが、シュレーダー氏はモスクワ直接攻撃の可能性のあるタウルスを供与すれば、ドイツはロシアとの直接戦争に巻き込まれる恐れがあるとして反対している。

 ウクライナ戦争は一刻も早く交渉を進めて終結させなければならないが、それはウクライナではなく、アメリカに依存している。

 その意味では、まことに皮肉なことだが、バイデン大統領再選でなく、トランプ氏再登場に期待せざるを得ない。彼は自分の功績を残したいだろうから、戦争の終結に乗り出すかも知れない。




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