ブルーカーボン研究会

現在世界に最も深刻な影響を与えているのが気候変動であり、その背景に温室効果ガス(CO2)の大気中の増加があることは論を待たないところです。世界各国が総力でその炭酸ガスの削減に取り組んでおり、同時にそれを森林が吸収し固定化すること(Green Carbon)が期待されています。地球は人類の経済活動などにより年間93億トンもの炭素を排出し、そのうち半分が大気中に放出されます。そして22億トンもの炭素は陸の森林などによって吸収固定されるのですが、最近の研究により、海洋は実に26億トンもの炭素を吸収し(Blue Carbon)その中でも浅海域におけるマングローブ、海藻,海草の炭素吸収量は膨大であることがわかってきました。


このBlue Carbonという概念が国連で報じられたのは2009年、奇しくも日本の鳩山総理がニューヨークの第64回国連総会において、日本は温室効果ガス25%削減という高い目標を掲げて国際社会から評価された時でもあります。


日本は再生可能エネルギー利用などにより、炭酸ガス排出の水準を下げ、さらに森林に期待していますが、残念なことに、戦後急速に植林が進められた日本の森林も年をへて炭素吸収量が減少している状況です。しかし、海洋や沿岸部に目を転じれば、世界6位と言われる周辺海洋面積、そしてコンブやアマモなどの海藻・海草類の活用など、大きな発展の可能性を秘めています。この海洋の=ブルーの経済こそ、日本の進むべき道と考え、海藻・海草の多様な活用(食料・バイオマス発電など)も含め、さまざまな可能性を研究し、現実へ応用を考えていきます。