共和リサーチセンターの今後  鳩山友紀夫

更新日:10月11日




共和リサーチセンターの今後について                               

                   共和リサーチセンター代表 鳩山友紀夫

                 

 共和リサーチセンターは日本政治の致命的欠陥、すなわち政党、特に政権与党と異なって行政機関や官僚の支援のない野党が、政治科学的に根拠のある政策を策定できないという日本政治の本質的な欠陥を克服しようと設立したものです。

 独自の巨大なシンクタンク、大学等研究機関、歴史のある財団などの支援のあるアメリカやヨーロッパ主要国の政党と異なり、また野党が影の内閣を形成し、政権与党と同等の情報と行政サービスを受けるイギリスなどとちがって、日本では野党は官僚が作った政府案に政治技術的に反対するだけの勢力と位置付けられています。

 そうしたこれまで日本政治になかった政党へのシンクタンク機能を作りだそうと、共和リサーチセンターを創設しました(2019年当初の名称:共和バンド)。

そして日本経済の低迷、政治の混乱、外交破綻に際し、また私たちの民主党時代の苦しい教訓をもとに、私は首藤信彦元衆議院議員と一緒に、新しい構想と活動の政党として2020年7月に共和党を立ち上げました。両者はちょうど車の両輪のように機能することに  なりました。

 しかしながら、まことに残念なことに、同時期に深刻化したコロナ禍により政党活動は大きく制限を受け、新生共和党の理念や活動は必ずしも意図したように広がってはいません。

一方、共和リサーチセンターは日本の最大かつ喫緊の問題である教育改革において、「人新世を生きる君たちへ―次の日本への教育改革―」(あけび書房)を発刊し、全国の教育関係者から高い評価を受け、さらに最終報告を目指して研究を続けています。同様に、コロナ禍で明らかになった日本の医療システムを立て直すための医療制度改革研究会、インターネットと通信技術を活用し現行の民主主義システムの欠陥を改革するDXデモクラシー研究会、地球温暖化対策として期待されるブルーカーボン研究の促進、日本社会の様々な暗部の問題を明らかにするジャパンプロブレム研究会、危機的状況に落ち込んだ経済財政の研究会、分極化の世界においてまたアジアに脅威が迫りつつある状況で日本がいかに新思考外交を展開するかという友愛外交研究会など、多様で現実的な研究と政策提言を続けてまいる所存です。

 その多くが、共和党の政策として提起され、現実政治の分野においてもその実績が作られつつあります。しかしながら、日本が直面する課題はあまりに多くかつ巨大で、その一方で、長い時間を経て作り上げられた政治システムや選挙制度、そして政官業さらに学報と言われるように、政界だけでなく、行政、ビジネス界さらに学会や報道機関などの利権構造の確立した構図の中で、新しい理念の政党が勢力を拡大するのは容易ではありません。

 そこで、私は首藤氏とも相談し、今後、共和党および現実政治活動を切り離して首藤氏にゆだね、私は共和リサーチセンターを通じて、日本社会と政治の問題発見と政策提言そして今後政治の世界で活躍が期待される人材の発掘と育成に集中することにいたしました。

そこでの成果は共和党などを通じて現実政治に生かされるし、また共和党などが把握した政策課題を共和リサーチセンターで研究するというwin-winの関係も、研究と活動の一体化によるシナジー効果も期待されます。

 また今後はこの共和リサーチセンターに多分野の研究者をひきつけ、多方面からの支援を受け、またその成果は広く日本社会や政治の世界において、さらには海外にも広く伝えていく予定です。その意味で、共和リサーチセンターは日本における民間政策シンクタンクの嚆矢としての役割を演じていきたいと考えています。

 皆様のこれまでのご協力に感謝を申し上げると同時に、今後の共和リサーチセンターの活動へのご理解と支援をよろしくお願い申し上げます。

                               2022年9月  

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