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ミャンマー情勢報告

                          共和リサーチセンター所長

                                 首藤信彦

2021年2月1日のクーデターと軍事政権による統治が始まって以来、ミャンマー国内では反政府勢力や各地の民族武装勢力との紛争が続き、状況は混沌状態をつづけている。ところが最近、北部での紛争を受けて政府側は徴兵制を実施する一方で、住民統計の把握などのさまざまな動きもある。その背景には武装勢力との紛争激化と同時に、ミャンマー政府が国際社会への復帰を目指して、選挙と一連の民主化努力を行うのではないかとの憶測もある。

西側マスメディアは基本的に反政府勢力支援の立場で、報道もその線によってなされているので、ミャンマー国内の実態は把握しがたい状況が続いているが、最近、ロシアのイタルタスメディアによるミンアウンフライン司令官へのインタビューが行われ報道された。内容的には議論のある部分もあるが、貴重な情報であるので、吉田鈴香研究員の翻訳を掲載し、ミャンマー状況分析の一助としたい。 

 

<翻訳>the Global New Light of Myanmar 25 March 2024, pp4-5より

国家行政評議会首相ミン・アウン・フライン上級将軍がロシア連邦の イタルタスメディアのインタビューを受ける。

 

以下は、国家行政評議会議長のミン・アウン・フライン首相が3月18日午前、ロシア連邦のイタルタスメディアに対し、ロシアとミャンマーの分野別協力について行ったインタビューである。

記者:首相閣下、まずはこの度インタビューに応じてくださったことに感謝申し上げます。

わがイタルタスメディアは、 ロシアとミャンマーの長年の歴史の中でミャンマーと関係を続けてきました。 昨年はロシアとミャンマーの外交関係は75周年を迎えました。

この関係に関連して、私の子ども時代を思い出します。私が子どもの頃、ミャンマーのウヌー首相が初めてソ連を訪問した出来事を見ました。 それ以来、ミャンマーに興味を持つようになりました。 このたび、首相にインタビューする機会ができ感慨深い思いです。今日私が質問したいことはまず、ミャンマーとロシアの成功した協力は何だと思われますか? また、協力分野は何でしょうか?

ミンアウンフライン: ロシアとミャンマーは長年にわたり関係を強化してきました。 後ほど資料をお見せします。

我が国は 1948 年 2 月 18 日に外交関係を開始し、それから 76 年以上が経過しました。二国間関係は多くの分野に焦点を当てています。 ミャンマー独立後の時代から、両国はあらゆる分野で協力してきました。 防衛分野では多くの協力が見られまして、それは軍隊に関するものと、もう1つはテクノロジーとテクニックです。 ロシアはミャンマー軍の近代化を支援するとともに、ミャンマー国軍の多くの将校に科学、技術、軍事技術を供与しました。 それは素晴らしい分野です。

また、農業、医療、エネルギー、冶金などの分野に焦点を当てて協力していただいています。 現在、ロシアのロスアトム社の原子力製造部門と協力して小規模原子力プラントの建設を進めています。 農業分野では、肥料工場を設立し、ロシアの技術で肥料が生産されています。 この肥料はミャンマーでもきちんと役に立っています。 それゆえ、それを延長する計画があります。 さらに、採掘、風車、太陽エネルギーによる発電、医薬品の製造も行っております。 そのようなことで、私たちはこうした分野を継続する計画を持っています。

記者:首相閣下。 あなたが政府首脳として責任を担ってからの、完了したプロジェクトと今後のプロジェクトについてお知らせいただけますか。

ミンアウンフライン:2020年の選挙で不正投票があったにもかかわらず解決されなかった状況を引取って国家責任を負いました。

しかし、彼ら不正選挙を行った者たちは違法に国家権力を掌握しようとしました。 そこで、私たちは国民に緊急事態を宣言し、国家の責任をとりました。 そのようなことで、まず不正投票問題を解決する必要がありました。不正投票を確認した後、私たちは連邦選挙管理委員会を再構成し、そして過去の調査を命じました。

前の連邦選挙管理委員会は、2020 年選挙の有権者数を 3,800 万人を超えると発表しました。 精査の結果、不正投票は有権者のうち1,130万人に上ったのです。 つまり、有権者の約 30 パーセントが不正投票に関与していたということです。 数百から数万に及ぶ不正投票の数は、選挙が行われた315 のタウンシップすべてで発生しました。私は誠実にそして政治的に言いますが、これは不正投票でした。 醜い出来事でした。 このような事件が発覚したものですから、私はまず責任者全員を処分しました。

  ご存知のとおり、ちょうどこの時期は新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の第二波の発生に直面するというミャンマーにとって重要な時期でした。60万人以上がパンデミックの感染で苦しんだのです。多くの市民が命を落としました。

 私は前例のない困難に直面しながら、パンデミックから国民を守るために全てを率いました。 困難とは、1つ目に、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のワクチンがなかったことです。 そこで近隣諸国が私たちに援助の手を差し伸べてくれました。 あなたの国、ロシアを含む友好国がワクチンを提供してくれました。 そうして、これらのワクチンが多くのミャンマー人の命を救ったのです。 ミャンマーではパンデミック第3波が発生しましたが、私たちはすぐにそれを抑制しました。 つまり、COVID-19を克服することができたと言えます。 これが2つ目です。 3つ目は、当時ミャンマーは新型コロナウイルス感染症のような経済危機に見舞われていたことです。 しかし、2018年以降、ミャンマーは経済が低迷傾向にありました。 経済の立て直しに向けて回復に努めようと、私たちは経済分野で苦労しました。 そして、我が国は2021年から2023年にかけて景気は上昇傾向にあります。

  もう一つのポイントは、国内の平和と安定を築くことです。 平和と安定に関連して、非常事態宣言の発令後、さまざまな態度で抗議活動や暴動を起こした人たちがいます。 そこで私たちは国家の安定を目指しました。 もう一つのポイントが意味するのは、1948年に独立を果たして以来、ミャンマーは国内で武力紛争に直面しており、そしてそれは今日に至るも続いていることです。

これに対処するため、我々は和平プロセスを活性化しました。 2015年、私たちは連邦和平会議で全国停戦協定 - NCA に合意に達しました。 そこにサインしてもらいました。 私たちは今日までNCAに基づいて平和と安定の回復に努めています。 ミャンマーの発展の遅れは、平和と安定の欠如にあります。 ですから、私たちは国家の安定を確かにするよう努めています。

  もう一つの点として、国家行政評議会の出現は不正投票があったが故の結果でありました。 つまり、不正選挙プロセスの結果でした。 ですから、私たちは自由で公正な選挙を実施するという最終目標を持っています。

 非常事態宣言期間が終了した時点で選挙を実施し、その時点で国家権力を国家防衛安全保障会議に移譲する。その後、国防安全保障会議の指導の下、半年以内に選挙を実施する、という予定です。 そのためには、投票ミスを引き起こさないように、有権者リストの正確性を第一に重視します。 そこで、今年の有権者名簿の正確性をできる限り守って管理していきます。 国家が平和で安定しているのであれば、たとえ法律に基づいた選挙が全国的に行われないにしても、可能な限りしかるべきセクションで選挙を実施する計画があります。

記者: 首相が何度もロシア連邦を訪問したことは知っています。到着後、ロシアの名所を訪れたと思います。 そこでお聞きしますが、 ロシアに対するあなたの意見を知りたいのです。ロシアについていくつかご意見をください。

ミンアウンフライン:両国は距離的には離れていますが、ロシアとミャンマーは似たような過去の事件があることでモラルの面で似通っています。

ロシアがソビエトとかつて称されていた時代に、ロシアは国際勢力のバランスを担うリーダーシップを持つ国でした。ソビエト連邦が崩壊してからはロシアは大いに苦しみました。当時、ロシアの人々のモラルと政府のリーダーシップ、ロシア国軍の努力によって、ロシアは今日も世界のリーダー国です。

思いますに、ロシアは世界のバランスをコントロールしています。ロシアは発展しています。重要な点は、ロシアは世界の北部、寒冷地に位置して、また、世界の西側と東側に位置してもいることです。 そこで私は、ロシアが国情により世界的に重要な役割を果たしているということを評価しています。 私はロシアは世界の重要な分野で主導的な役割を果たし続けるだろうと強く信じています。

記者:ロシアについてのご見解をありがとうございます。 私も何度もミャンマーを訪れた経験から、 ミャンマーはとても美しくて楽しい国だと思っています。

昨年、100万人以上の外国人旅行者がミャンマーを訪れたと聞いています。 ロシアからミャンマーへの大勢の旅行者をどのように管理するのか、またロシア人観光客にミャンマーの美しい景色を楽しんでもらうためにどのようにサービスを提供するのか、大まかな計画を教えてください。

ミンアウンフライン: どの国も観光産業に興味を持っています。 収入を得ることができますから。 一部の外国人観光客がミャンマーを訪れます。 しかし、政治情勢によって、海外からの観光客の訪問数が十分な数に達していないことがわかりました。 ロシアに関しては、ロシアの旅行者のためにさまざまな準備をしてきました。 たとえば、彼らのためにビザ免除やヤンゴン、マンダレー、ネピドーへの直行便を手配しています。 さらに、ロシアからの旅客便が着陸する空港の修理や観光部門の管理も行っています。 ミャンマーでは南部から北部まで数多くの観光地があり、それぞれに非常に異なる特徴と文化、自然の美しさがあります。 観光客はそれらを楽しむことができます。

 そして、もう一つ利点があります。 ミャンマーの将校にはロシアで学んだ人が多いのです。 彼らから知識、ロシアに対する信頼、そして愛着が広がっていきます。 ロシア語やロシア文化に堪能な人材も多く、ミャンマーとロシア間の観光促進に大きく貢献すると思います。 一方で、ロシアとミャンマーの代表団の間では観光促進に関するワークショップを開催しています。

 現在、ミャンマー国際航空はミャンマーとロシア間で週に2回観光便を運航しています。両国間で観光産業が盛んになれば、航空便も延長されると思います。

記者: 包括的な説明をありがとうございます。 私はヤンゴン、マンダレー、ネピドーなどを訪れた経験があります。 この点に関して、ミャンマーにいるロシア人旅行者に適切な観光地についてアドバイスをお願いします。

ミンアウンフライン:前に言った通り、 ミャンマーには南部から北部まで多様な特徴があります。 ミャンマー南部には海岸地帯があります。 重要なのは、ミャンマーにはガパリやエーヤワディ地域のその他のいくつかのビーチなど、多くのビーチがあります。 さらに、旅行者はミャンマー中部の文化遺産に関連する多数の古代都市や宗教的建造物を訪れることができます。 北部では地理的条件に応じて高山の味覚や寒い季節も楽しめます。

 私たちには多くの異なる文化的および気候的条件があります。 例えば、ミャンマー南部は降水量が多く、中部は暑く、北部は寒い。 さらに、インレー湖などのいくつかの地域には文化遺産があります。 旅行者は足でボートを漕ぐ世界でも珍しい光景を楽しめます。 また、ヤンゴンやネピドーには著名なパゴダなどのランドマークも存在します。昨年ネピドーに世界最高位の大理石彫刻仏像であるマラヴィジャヤ仏像が建立されました。 その重量は世界記録を達成しました。 ロシア人旅行者が訪れるのに最適な場所です。

記者: ミャンマー南部についての説明を聞きました。 ダウェイがそこにあることは知っています。 ダウェイの地理的重点と美しさを教えてくださいますか。

ミンアウンフライン: ミャンマー南部には多数の島があります。 ミャンマーは島々や水中の美しさに恵まれています。 マウンマカンビーチはダウェイ地方で有名です。 さらに、将来的には深海港の建設も視野に入れています。 重量 20万トンを超える船舶が港に停泊できるようにするプロジェクトを実行に移し始めました。 私たちはこのプロジェクトに向けてロシアと協議を行っています。 国の南部でも見られるものの 1点目は、島々と海岸、真珠の生産です。 そこでは世界最高の真珠が生産されます。 毎年、真珠のセールを開催しております。 ミャンマーの真珠は養殖真珠と天然真珠を合わせて世界最高です。 水中自然プロジェクトのアイテムを多数取り揃えております。こうしたプロセスのドキュメンタリーをあなたに差し上げますよ。

記者: 首相閣下は国家元首を務めながら、国家責任を果たしていらっしゃいます。 でも、誰にでも余暇時間はあると思います。 ご挨拶の際に強く握手をしていただきました。 そこで、空き時間をどうやって効率的に使っているのか知りたいです。

ミンアウンフライン: 私は国防総司令官と国家行政評議会議長を兼任しているため、あまり時間がありません。それは本当です。 でも、健康には気をつけています。 毎朝ウォーキング運動をしています。 もっと時間があれば、土曜日と日曜日にゴルフをします。 そして時間を見てはいくつかのトピックを読むようにしています。 読書には 15 分か 30 分かかります。 そして、いくつかの項目を確認した後に内容をメモし、知識を蓄積します。 リラックスするためにウォーキングとゴルフもしています。 それは毎日といっていいかもしれません。 さらに、私は温かい家庭生活を築くよう努めています。

記者: あなたのご家族生活について、もう一つ質問したいと思います。 私は閣下が良い夫であり、良い父親でもあることを知っております。 簡単にあなたのお子さんたちの人生にとってどのような教訓が重要なのか、そしてどのようにその遺産を引き渡すおつもりか、説明してくださいますか。

ミンアウンフライン: 重要なのは、子どもたち孫たちは自立するべく知識と技術を広げることができなければならないということです。 それは彼らの個性となります。 仏教は、不正行為を避け、善良な心を実践しながら良い習慣を守るようアドバイスしています。 はっきり言いますと、 悪いことをせず、良いことをするという意味です。 考え方はクリーンでなければなりません。

 ですから、私はいつも私の子どもたちにアドバイスするのです。 実のところ、私が地方で軍亊業務に仕えていた頃は、家族と緊密に関わる時間はあまりありませんでした。 そこで、子どもたちは母親の指導のもと、自立して努力しました。 さらに、私は生活面で正直さを守らせています。

 子どもたち孫たちは経験に基づいて知識を蓄積しています。 経験とは、親だけでなく他の人からもたらされるかもしれません。ですから、私はいつも彼らに、経験を自分の人生の発展に応用するように言います。彼らが経験を積んでいるのがわかります。

記者:仏教について教えていただいたので、仏教について質問したいと思います。 私の知る限り、ミャンマー人の大多数は仏教を信じています。 ミャンマーでも仏教が栄えていることがわかります。 ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダは仏教徒にとって非常に有名な場所です。 私自身、何度もシュエダゴン・パゴダにお参りに行きました。 あなたの仏教に対する姿勢と考え方を知りたいです。

ミンアウンフライン: 世界には仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など多くの宗教があります。 彼らは平和と安定に関する共通の概念を唱えています。 そんな中、仏陀は重要な点を説きました。 それはダンマです。 ダンマとは戒律、集中力、知恵のことです。

 これは他の宗教では見られません。 そして、仏陀はもう一つ、私たちに失礼な言動をしてはいけないという戒めを守るようにと言われました。集中力は道徳に関係します。善良な道徳を養い、間違った考えを犯さないことを強調しています。したがって、道徳は明確でなければなりません。 知恵に関しては、深い知識を知る努力が必要です。 多くのトピックを深く知っている人はプロフェッショナルになります。 学習した知識に拠って立てる人は専門家になれます。 このように、戒律、集中力、知恵の 3 つの点は、仏陀の説法において最も重要です。

 したがって、これらのアドバイスは、国籍、民族、関係なくすべての人が従うべきだと思います。私は仏教のこれらの重要な点を大切にしています。 それが仏陀の説教の中で最高のものであると受けとめています。

記者:仏教について詳しく教えていただき、ありがとうございます。 新しいトピックを知ることができて感謝します。 さて、本日のインタビュータイトルは「パワーの方程式」です。

私は25年にわたって多くの国で国家指導者や著名なメンバーにインタビューしてきました。 インタビューは400回を超えていると思います。いつものプロセスですが、「パワー」という言葉をどう定義するのかをお聞きしたいのですが。 パワーに対するあなたの姿勢を教えてください。

ミンアウンフライン: パワーとは、強さや武力を構築することです。太古の昔から、力の弱い者は、相手を圧倒するためにパワーを付けようとしてきました。 そこから、彼らは個人、グループ、地域、そして国へと変わっていきます。それが 強さを構成する部分です。 私は実力に対する概念を持っています。 実力とは何ですか? 政治力か経済力か? さもなくば、国防力でしょうか? パワーとは実力に等しい。 国の強さは内にあるということです。 もし国が強力であれば、それはしっかりとした連帯と強化があることを示しています。 しかし、政治権力はどの国でも同じではありません。 したがって、完全に定義することはできません。

 とはいえ、国力は国内でも同じです。 だから政治力も強くなるでしょう。 さらにまた、経済力がある人を富裕層と呼ぶこともできます。 そうなれば、彼らは自分の資金を国や地域で活用することができるとともに、パワーを手にできます。 国が豊かであれば、そのパワーを活用できます。 また、その国が強力な防衛力を持っている場合、たとえば武器と弾薬を備蓄している場合、他のグループはあえてそれを挑発することはありません。 それは当然なことです。 つまり、防衛力と実力において強力な国は、地域の有力国なのです。

 世界を見てください。 世界的に見て、裕福な国は金融力の弱い国に影響を与えることができます。 同様に、軍事力を持つ国は他国に圧力をかけることができます。したがって、この 3 つのパワーを考慮する必要があると思います。 国が強くありたいのであれば、実力とパワーを構築し、その強さとパワーを構築する方法を考慮する必要があります。

記者:どうもありがとうございます。 議論と説明をしていただき、本当にありがとうございました。

ミンアウンフライン:どういたしまして。 


<コメント> 共和リサーチセンター研究員 吉田鈴香

 

 インタビューはミャンマーの国家行政評議会首相であり最高司令官であるミンアウンフラインの政治方針から哲学、観光産業に至るまでその考えを記している。

 特に目を引いたのは選挙の計画についての部分であった。平和と安定が保てればとの条件付きで総選挙はできる地域でまずは実施する計画があると、さらりと述べている。いつまでも全国一斉に選挙をすることにこだわっていてはいつになるかわからない、という見切り発車ともいえる。あるいはまた、反政府グループがどんなに選挙に抗おうと政府は選挙をするとの強い意思表明とも受け取れる発言だ。時期については言及していない。

 今後ミャンマーが国際社会に戻るには選挙の実施が必須であると同時に、そこに至るまでのマイルストーンを国際社会に公表し、進捗状況を伝える必要はあるだろう。そうすることで、日本をはじめ諸外国はミャンマーとどのような未来を築けるかを協議し、対応を準備できる。ミャンマー政府はテロリストの攻撃を批判し嘆くばかりでは未来を拓くことはできない。国際社会との会話は、クーデターを起こした時から既に目には見えない形ながら始まっていることを認識したほうが良い。

 ミンアウンフラインは、ダウェーの開発をロシア企業に開放する可能性があることを示唆している。これはその開発を虎視眈々と狙っている中国への当てつけでもある。北京政府は悔しがっていることだろう。20万トンを超える船舶が利用できるとはつまり、大型石油タンカーはもちろん、航空母艦も利用可能になる。この建設と運用の権限をどこが得るかは、世界情勢に影響する。ミンアウンラインは切り札をちらつかせているつもりのようだ。

 ロシアはミャンマーと国境を接しない国だからこそ、懸念をもたれることなくミャンマーと友好関係を築くことができた。日本も説教するだけではなく、聴く耳を持っていれば、ミャンマーの為政者の本音に近づくことができたであろうに。



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