top of page
  • kyowa-to

「次の日本への教育会議」発足について(2020年6月10日)




「次の日本への教育会議」発足について

                               2020年6月10日


                          呼びかけ人 鳩山友紀夫

                                首藤信彦

                                前川喜平

                                寺脇 研

                                小山竜司


我々は、現在の腐敗・低迷し袋小路に陥っている日本政治を立て直そうとしてこれまで会合を重ねてきました。戦後の焼け跡から「奇跡」と称賛される復興を成し遂げ、高度成長期を経て経済大国となった日本でしたが、いまや度重なる自然災害、原発事故の後遺症に苦しみ、グローバリズムや新自由主義的経済政策に翻弄され、自己改革も出来ないまま、今度は世界史的なウイルスの感染蔓延によって先行きの見えない状況に陥っています。以前に日本は経済一流、官庁二流、政治三流と言われてきましたが、いまやどの面をとっても三流以下で、アジアの諸国からも侮りを受けるようになりました。


そこにおいて、様々な分野における問題と改革を議論すると、最後には皆それは「結局、教育を変えないとだめだね」という結論に達するのです。しかし、教育を小手先でなく本気で変えるためには、社会全体の変革を同時に強力に進めていくことが不可欠です。

この問題意識の下に、現在の腐敗沈滞した政治から一歩外れたところで、共和主義の推進を通じて政治改革に取り組む鳩山・首藤と、文部官僚として教育の改革に取り組んできた前川・寺脇・小山が、これまでの延長上ではなく「次(NEXT)の日本」のための包括的・抜本的教育改革を考え、広く社会に提言することにしました。


教育を取り巻く状況は大変厳しいものがあります。教育現場における「いじめ」や不登校さらには格差の問題の深刻化、最近露呈した森友・加計学園スキャンダル、英語検定試験の導入を含めた大学入試改革の迷走。教育システムや教育現場の動揺・混乱の一方、変動する世界や多元化する価値観、地球環境の危機的な変化の中で、日本の戦後教育自体がある種の限界に達していることが理解されます。さらに、戦後教育だけでなく、明治維新後に近代日本が西欧列強に追いつくために作り上げてきた教育システムの土台すら崩れて来てきていると言わざるを得ません。

そこで、我々の「次の日本への教育会議」では、混乱・荒廃する教育現場や、制度疲労を起こし一部には逆機能に陥った教育システム全体を立て直すために、将来のあるべき教育及び社会の姿を模索し、そのために「今、何を行うべきか」(backcast手法)を議論していきたいと考えています。


第一に、日本の教育の実態の全体的・包括的な把握が必要であり、教育問題専門家による多角的な分析と指摘を受け止め、理解したいと思います。

第二に、以下の分野に関して各分野の専門家より提言を受け、議論して政策を考えます。

①幼児・初等教育はどうあるべきか、アルゴリズム教育の導入

②激変する社会環境における中等教育、国際理解(多様性)教育、人間性教育・

 ゆとり教育、民主主義教育

③高等教育・高度専門教育、成人・高齢者を含めた生涯学習・社会教育

④実験的教育、インキュベータなど未来教育への切り口


これら4つのテーマを少人数で議論して共和主義の中心となる「共通善」政策を構築していきたいと考えています。


この「次の日本への教育会議」については、次のような進め方を考えています。

(1)専門分野の研究者などを講師として招き、日本のあるべき教育システムおよびそれを 

   支える行政、政治、企業、社会、家庭のありかたを考え、議論する。

(2)可能ならば隔週(月曜あるいは水曜)のペースで集中的に研究・議論し、3ケ月程度

   で一定の方向性を出す。

(3)事務局で討論を記録し、文書化→報告書・提言書に作り上げ、各界に提言する。

   (会合場所は基本的にアイオス永田町・事務局:共和バンド)


ぜひ、上記主旨をご理解・ご賛同の上、「次の日本への教育会議」へのご参加を委員として、あるいは講師としてしてお願いする次第です。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【バックグラウンドにある我々の問題意識】


(1)日本の教育制度は100年に一度ぐらいの大改革を必要とする。

(2)モデルの喪失(欧米の先進モデルを模倣するだけではだめ)

(3)日本が失った三度の改革期の喪失、三周遅れの日本

  ①1974-79 オイルショック → 軽薄短小産業隆盛でむしろ成功体験となり、

           真剣な反省と、未来構想への構築に失敗した

  ②1990-2000 冷戦構造崩壊→アメリカの中東戦略、小泉政権の民営化など

           で体質と構造を変えられず、逆にアメリカ依存を強めた

  ③2010年3月11日に日本を襲った津波・原発事故は日本が戦後に積み上げてき

   た成長主義、経済万能主義に、根本的な問題を提起したが、それに対してこれまで

   の制度・社会・文化の慣性への誠実な反省と対応の無いまま、アベノミクスという

   成長至上主義政治と復古文化に逆戻りしてしまった。

(4)アジアとの関係を教育できていない→嫌韓、嫌朝鮮、嫌中、アジア諸国蔑視

(5)歴史教育がない。客観的で科学的分析に基づく国全体の歴史すら書けない、沖縄

   など地域ごとの文化の多様性・独自性に関する無理解も同様

(6)文科系・理科系の分別、人文科学無用論←和魂洋才、資源の工学系集中、人間が理解   

   できない。将来ビジョンが描けない

(7)知識詰め込み教育の結果、かえって学力レベルも低下

(8)追いつき追い越せ→その先は何か?→戸惑い→停滞

(9)新時代(ホモデウス?)に対応する教育、生命倫理、人類に対する理解、地球責任

(10)AI、機械との共存、アルゴリズム教育が存在しない

(11)本格的な人生100年ライフシフトの時代に備えた準備ができていない→生涯学習の

   理念に基づく教育システムの大転換

(12)今回の新コロナウイルスのパンデミックは深刻で広範な影響を各国に与え、たとえ

   短期間で終息したとしても、それ以前には想像もできなかったような世界が展開する

   可能性がある。それにも対処できる教育システムを考えたい。


以上

閲覧数:22回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page