「オールハザード型危機管理体制について」講師:永田尚三教授(関西大学社会安全学部)
- 共和リサーチセンター事務局
- 5月12日
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「オールハザード型危機管理体制について」
講師:永田尚三教授(関西大学社会安全学部)
2月28日(金)14時~16時
アイオス永田町 2Fミーテイングルーム1にて
能登半島地震発生から1年が経過しましたが、被災地の復旧・復興の遅れが指摘されています。一方、政府の地震調査委員会が、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率をこれまでの70%から80%程度に引き上げたことが波紋を呼んでいます。日本では、いつどこで大規模災害が発生してもおかしくない状況にあります。一方で、気候変動問題の深刻化、新型コロナウイルスによるパンデミックに象徴される衛生問題、ウクライナや中東における戦争の拡大など安全保障環境の悪化など、世界的な危機事象の複合化も指摘されています。
ここで、あらゆる危機に備える危機管理体制である「オールハザード型危機管理体制」が注目されています。今回の研究会では、オールハザード型危機管理体制の研究の第一人者ともいえる関西大学の永田尚三先生をお呼びし、欧州における最新動向に触れながら体制整備の課題等についてご講演いただきました。
講師: 永田 尚三(ながた しょうぞう)先生
関西大学社会安全学部教授
博士(人間・環境学)(京都大学)
専門分野:消防・防災行政、危機管理行政
主要著書
『日本の消防行政の研究: 組織間関係と補完体制』,一藝社, 2023年
『消防の広域再編の研究―広域行政と消防行政』,武蔵野大学出版会,2009年
主要論文
「欧州におけるオールハザード型危機管理体制の最新動向」,『社会安全学研究』第12巻, 2022年.
「消防行政おける専門知 : 専門知の偏在は政府間関係まで規定するのか」, 『社会安全学研究』第1巻, 2011年.
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